はじめに
YAMAHA、Martin、Gibson…
アコースティックギターにはたくさんのブランドがあるので、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いと思います。
そこで今回は、アコースティックギターブランドを比較し、初心者におすすめのモデルを紹介します。
アコースティックギターを選ぶ際のポイント
ブランドの比較に入る前に、アコースティックギターを選ぶ際のポイントについて簡単に解説します。
ポイント①形状の違い
まず最初に覚えておきたいのが形状の違いです。
厳密に分類するとかなり細分化されてしまうので、ここでは初心者向けに
「これだけは押さえてほしい!」という簡単な分類を紹介します。
ドレッドノート型
出典:イシバシ楽器
ドレッドノート型は、大きなボディとくびれの少ない形状が特徴です。
広い音域と力強い音を生み出します。
フォーク型
出典:イシバシ楽器
フォーク型は、ドレッドノート型よりもくびれがはっきりしており、やや小さめのボディが特徴です。
明瞭で均整の取れたサウンドを持ち、指弾きの演奏にも適しています。
ミニギター
出典:イシバシ楽器
特徴: ミニギターは、その名の通り小さなサイズのギターです。
持ち運びが容易で、子供や初心者にも扱いやすいのが特徴です。
ブランドによっても様々な違いや魅力がありますが、一言でいうと、
迫力のあるサウンドのドレッドノート型、繊細な音が得意なフォーク型、持ち運びやすいミニギター、と覚えておくと良いでしょう。
ポイント②ギターの価格帯
アコースティックギターを選ぶときに無視できないのが「お金」ですよね。
ここでは、価格帯別のアコースティックギターの特徴を解説します。
~1万円台
最初の1本として、この価格帯のギターを選ぶ方は結構多いです。
しかし、性能や状態が悪いものも存在するため、購入時は注意が必要です。
信頼できるブランドや楽器店で購入すると良いでしょう。
2~5万円台
有名な国内メーカーのギターもこの価格帯に多数存在します。
コストを抑えた海外生産品も多いです。この価格帯のギターからギターを始める初心者の方も多いです。
5~10万円台
この価格帯になると、選択の幅がグッと広くなります。
初心者の方はもちろん、中級者向けのメインギターとしても適するハイスペックなモデルも揃う価格帯です。
10万円~20万円台
国産メーカーの上位機種や、海外の一流メーカーの廉価ブランドのギターがこの価格帯に位置しています。
10万円以上するモデルは、ギターに詳しくなってきて、2本目、3本目を揃える際に手を出すのが良いでしょう。
20万円以上
一流メーカーのスタンダードモデル、限定品や受注生産品なども揃う価格帯。
コレクター向けのモデルもたくさんあります。
初心者におすすめのアコースティックギターブランド比較
Morris
日本のブランドとしては外せないのがMorris。
1960年代からの歴史を持つ「フォークブームを支えたブランド」として知られています。
初心者からトッププロまで、多くのギタリストに愛用されており、多くのプロが初めてのギターとしてMorrisを選んだ経験を持ちます。
手頃な価格帯ながら、しっかりとした作りと音質が魅力で、
初心者には特におすすめのブランドです。
初心者におすすめ『PERFORMERS EDITION S-011』
MorrisのPERFORMERS EDITIONは、コストパフォーマンス・品質ともに妥協しないギターとして幅広く愛用されています。
その中でも『S-011』は、カッタウェイボディ(ネックの付け根部分のボディを削った形のこと)と、音響・強度に優れた指板を採用。
お洒落なデザインと高い演奏性を兼ね備え、初心者から中級者までおすすめできるモデルです。
- ボディタイプ:フォーク型
- 価格帯:2~5万円台
YAMAHA
日本のみならず世界的にも有名な「YAMAHA」。
最初の1本としてYAMAHAを選ぶ人は多いです。
YAMAHAのアコースティックギターは、1960年代からのノウハウを活かした
「弾きやすさ」と「耐久性」が特徴です。
そのうえコスパの良さも魅力。5万円以下のモデルも多数揃っています。
初心者におすすめ「FS830」
ローズウッド木材をサイドとバックに使用しており、見た目の高級感とバランスの良い響きが特徴。
「種類が多くて選べない!」という方には、バランスの良いこのモデルをおすすめします。
- ボディタイプ:フォークタイプ
価格帯:2~5万円台
Fender(フェンダー)
アメリカ生まれのFenderは、エレキギターでの知名度が高いですが、アコースティックギターも人気があります。
特に初心者向けのモデルが多く、手頃な価格で購入できるのが魅力。
California Seriesなど、名前を聞いたことがある方も多いと思います。
初心者におすすめ「CD-60S」
FenderのClassic Designシリーズから、エントリーモデルとして登場した「CD60S」。
Fenderモデルとしてのスペック・音質はそのままに、価格が3万円台と、初心者でも手が出しやすいモデルです。
- 価格:3万円台
ボディタイプ:ドレッドノート型
Gibson(ギブソン)
Gibsonは、多くのプロミュージシャンからも愛されるアメリカの老舗ブランド。
ギブソンの音は歌声にフィットしやすく、秦基博さんなどの弾き語り系のアーティストもよく使用しています。
しかし、ギブソンのギターは価格が高めで初心者は手が出しにくいというのも事実です。
それでも「有名なアーティストと同じギターを使いたい!」という方や「有名ブランドのギターを買ってモチベーションを高めたい!」という方にはとてもおすすめのブランドです。
初心者におすすめ「J-45」
1942年に初めて製造されて以来、その豊かなサウンドと使いやすさで多くのプロミュージシャンから愛されてきました。
幅広いジャンルの音楽に適しているサウンドを生み出します。
初心者にとって重要な「弾きやすさ」と「サウンドの質」の両方を兼ね備えています。
- ボディタイプ:ドレッドノート
- 価格帯:20万円以上
Martin(マーティン)
Martinは、アコースティックギターの中でも特に高い評価を受けているブランドの一つ。
その歴史は古く、これまで多くのアーティストに愛用されてきました。
特に、木材の選び方や製造技術には定評があり、
長く使えるギターを求める方にもおすすめです。
初心者におすすめ「リトル・マーティン」
リトル・マーティンはエド・シーランも愛用していたことでも有名なモデル。
コンパクトなサイズのため初心者や小柄な方も弾きやすく、
トラベルやアウトドアにも気軽に持ち運びができます。
弦が短いため張りが弱く、押さえやすくて指が痛くなりにくいのも特徴の一つ。
子供用のギターとしても適しています。
使い勝手の良さと音質の良さから、幅広いユーザーに支持されているモデルです。
- ボディタイプ:ミニギター
- 価格帯:5万円台
Taylor
TaylorはGibsonやMartinと並ぶ3大ギターブランドの一つで、
ネックの握りやすさ、セットアップの精巧さ、クリアな音色が特徴です。
初心者おすすめ『Academy』
Taylorの『Academy』シリーズは、初心者がギターを続けられるよう設計されたモデルです。
握りやすい細めのネックと、ボディにアームレスト構造を取り入れているのが特徴。
アームレストは、肘が自然に乗る部分を滑らかに削っているため、
長時間の演奏でもリラックスして弾けるようになっています。
これからギターを始める方にはぜひおすすめしたいモデルです。
- ボディタイプ:フォーク型(Taylor独自の構造で「グランド・コンサート型」と呼ばれる)
価格帯:5~10万円代
まとめ
アコースティックギターには多くのブランドがあり、それぞれ独自の魅力があります。
自分の好みや予算、使用目的に合わせて選んでみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!