アコスティックギターを語るうえで欠かせないブランドGibson(ギブソン)。
今回はGibsonのHummingbird(ハミングバード)について、ギター初心者向けに紹介します。
Gibson(ギブソン)とは
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Gibsonは、1894年に創業したアメリカを代表する楽器メーカーで、特にアコースティックギター、エレキギターの分野で非常に高い知名度を誇ります。
厳選された高品質な木材と洗練された製造技術によって作られており、そのボディから奏でられる「Gibsonの音」は、多くのアーティストに愛されています。
Hummingbird(ハミングバード)とは
1960年に初めて製造されたGibsonのHummingbird。
その名前は、ピックガードに描かれたハチドリ(ハミングバード)の装飾に由来しています。この美しいデザインと、バランスの良いサウンドで多くのミュージシャンに愛されてきました
形状
出典:Gibson Japan
Hummingbirdは、ギブソン初のスクエアショルダー型アコースティックギターです。
スクエアショルダーとは「いかり肩」のことで、ボディが四角い形をしています。
ギブソンのJ-45に代表されるラウンドショルダー型(丸みを帯びた肩部分)とは異なり、肩部分が角ばっています。ボディの内部容積が大きいため、同じ幅でもパワフルで豊かなサウンドを生み出せるようになっています。
使用している有名アーティスト
海外アーティスト
- ジョン・レノン
- キース・リチャーズ
- ジミー・ペイジ etc.
国内アーティスト
- 忌野清志郎
- 長渕剛
- 斉藤和義
- 清水依与吏(back number)
- 小渕健太郎(コブクロ) etc.
国内外問わず、様々なアーティストに愛用されています。
Hummingbirdを初心者へおすすめする理由
出典:Gibson Japan
音の良さ
Hummingbirdは、「ハニートーン」と呼ばれる暖かく豊かな音色が特徴です。
このハニートーンを生み出す要因は、Hummingbirdに使用されている木材「スプルース」と「マホガニー」です。
- スプルース:軽くて硬い木材で、明るくクリアな音を生み出します
- マホガニー:加工しやすく耐久性に優れた木材で、暖かみのある音、中音域が豊かで落ち着いた響きを生み出します。
これらの木材とスクエアショルダーの形状により、音が柔らかく広がり、初心者が弾いても深みのあるサウンドを生み出す事ができます。
また、安定したサウンドなので、様々な音楽ジャンルに対応できる「汎用性の高さ」も魅力です。
演奏しやすさ
Hummingbirdは「ショートスケール」と呼ばれる設計になっています。
ショートスケールとは、「ギターの弦長が短いこと」です。
そのため、弦を押さえやすく、手の小さい人や指のリーチが短い人にも演奏しやすくなっています。
また、Hummingbirdのネックは、手に馴染む丸みを帯びた形状(ラウンドプロファイル)をしており、長時間の演奏でも手が疲れにくい作りになっています。
美しいデザインと高い装飾性
音の良さだけでなく、見た目の美しさもハミングバードの魅力です。
ピックガードに描かれた繊細なハチドリのデザインは、このギターのアイコンとも言える特徴です。
また、指板に施された「パラレログラム・インレイ」も特徴です。
「インレイ」とは、指板などに埋め込まれた装飾のこと。
「パラレログラム・インレイ」は平行四辺形の形をしたインレイという意味です。
ハミングバードのインレイには「マザーオブパール」というアコヤガイなどの貝の内側から採取された素材が使用されており、高級感のあるデザインとなっています。
このような見た目の美しさは、ギターを続けていく上で重要なモチベーションになります。
まとめ
最後に、ギブソンのHummingbird(ハミングバード)についてポイントをまとめました。
- 四角い形をしたボディの「スクエアショルダー型」を採用
- 「ハニートーン」と呼ばれる暖かく豊かな音色が特徴
- 「ショートスケール」のため、初心者でも弾きやすい
- ネックが丸みを帯びた「ラウンドプロファイル」により、長時間弾いても疲れにくい
- ピックガードのハチドリや、インレイの装飾が美しい
Hummingbirdはサウンド、見た目とも魅力が詰まった1本です。
ギター選びで迷っている方はぜひHummingbirdも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!