この記事では、アコスティックギターの弦交換の方法を解説します。
初心者の方も簡単にできるように、分かりやすく解説していきます。
弦交換の基本
弦交換のタイミング
弦交換のタイミングとして、通常の弦は「1か月に一度」を目安に交換すると良いです。
サビに強い加工がされたコーティング弦だと「3カ月に一度」くらいを目安に交換すると良いでしょう。
弦交換の頻度はギターを弾く頻度や環境要因にも左右されます。
頻繁に弾いていたり、湿度の高い環境に保管しているギターだと、弦交換の目安は上記よりも短くなります。
弦交換に必要な道具
アコースティックギターの弦交換を行う際に必要な道具を紹介します。
ニッパー
![ニッパー](https://midori-blog.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_6344-768x1024.jpg)
余分な弦をカットするために使います。
ストリングワインダー
![ストリングワインダー](https://midori-blog.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_6345-768x1024.jpg)
ペグを迅速に回すのに役立つ道具です。弦を張り替える際、ペグを何周も回さなければならず、手だけで回すのは結構大変です。これを持っていると弦交換が何倍も楽になります。
ピン抜き
![ピン抜き](https://midori-blog.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_6346-768x1024.jpg)
固定されたブリッジピンを抜く際に必要な道具です。指で外すのは結構力がいるため、持っていると便利です。ストリングワインダーと一体型になっているタイプもあります。
基本的な道具としては上記の3つを揃えればOKです。
更に、あると良い道具として、
- ギター用クロス:弦を外した際に、ヘッドやネック部分のホコリや汚れを拭き取ります。
- ネックピロー:ギターを安定させることができ、安全に弦交換が行えます。また、安定させることで弦が巻きやすくなります。
基本的な道具に加え、このような道具があるとより効率的に弦交換ができます。
弦交換の手順
STEP①古い弦を緩める
弦を急にカットすると、ギターにダメージを与える可能性があるため、ワインダーを使って弦を徐々に緩めます。
STEP②古い弦を切る
ニッパーを使い、弦の中央付近でカットします。
STEP③古い弦の取り外し
ブリッジピンを引っ張り、弦を外します。必要に応じてピン抜きを使うと良いでしょう。
STEP④新しい弦のボールエンドを曲げる
ボールエンドとは、弦の端にある丸い部分のこと。ここを曲げておくと、ブリッジに通したときに引っかかりやすくなります。
STEP⑤弦の固定
ブリッジの穴に弦のボールエンドを通し、ピンで固定します。
STEP⑥弦の長さを調整
弦の長さを調整し、ペグに適切に巻き付けるための余白を確保します。
STEP⑦弦を巻く
方向に注意して弦を巻き付けます。
STEP⑧弦を引っ張る
緩んでいる状態の弦を軽く引っ張ります。
STEP⑨チューニングと余った弦のカット
チューニングをして音を合わせます。
その後、余分な弦をカットしたら完了です。
最後に
弦交換を覚えておくと、弦のトラブルがあっても冷静に対応できます。
全て手動で行うのは大変なので、この記事で紹介した基本的な道具は揃えておくと良いでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!