今回は、ギターを弾いているとよく耳にする「スケール」について解説します。
スケールは、ギター演奏においてメロディやアドリブの土台となる要素なので、しっかり覚えてギター演奏の幅を広げましょう。
スケールって何?
スケール(scale)は、日本語で言う「音階」のこと。一定のルールに基づいて並べられた音のことを指します。
例えばメジャースケールは明るく爽やかな印象を、マイナースケールは悲しげで情緒的な印象を与えます。
もっとも代表的なCメジャースケールを例にもう少し詳しく説明します。
「Cメジャースケール」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、
図を見てみると、私たちがよく知っている「ドレミファソラシド」の並びになっています。
つまり、「Cメジャースケール」とは「ドレミファソラシド」のことです。
「スケール」とは「オクターブ内の音の並び」のこと
最初のドから次のドまでのことを「オクターブ」と呼び、実はその間には12個の音があります。オクターブの考え方は鍵盤で見てみると分かりやすいです。
このように、ドから次のドまでのオクターブの間に12個の音がありますよね。
①と⑬は同じ「ド」という音なので1つとカウントしておきます。
スケールとは、このオクターブ内の音の並び方のことです。
図1のように、オクターブ内の12個の音の中から「ドレミファソラシド」と配置したものを
Cメジャースケールと呼ぶわけです。
並び方によってスケールの種類が変わる
Cメジャースケールは①の「ド」からはじまり①→③→⑤→⑥→⑧→⑩→⑫→⑬と並んでいますよね。
①から③、③から⑤のように一段飛ばしの間隔を全音、
⑤→⑥のように飛ばさずに隣り合っている間隔を半音といいます。
Cメジャースケールは全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 全音→ 半音という感覚で並んでますね。
Cメジャースケールのように、全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 全音→ 半音の間隔の音の配列をメジャースケールと呼びます。
メジャースケールは明るい響きが特徴で、様々な楽曲で使用されているポピュラーなスケールです。
マイナースケール
メジャースケール同様によく使われるスケールが「マイナースケール」です。
図はマイナースケールの中でもCマイナースケール(Cナチュラルマイナースケール)と呼ばれるものです。
「ド→レ→ミ♭→ファ→ソ→ラ♭→シ♭→ド」の順番で並んでいますよね。番号で見ると「①→③→④→⑥→⑧→⑨→⑪→⑬」となっています。
このように全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音の順で並んだものを「マイナースケール」と言います。
マイナースケールは暗い感じの響きになります。
スケールの種類はたくさんある
5音で構成され、ギター演奏でよく使用される「ペンタトニックスケール」や、大人びた雰囲気で、ジャズでもよく使用される「ブルーノートスケール」など、スケールには様々な種類があります。
まとめ
最後に、スケールの重要なポイントをまとめます。
- オクターブの中には12個の音がある
- オクターブ内の12個の音の並び方を「スケール」という
- 隣り合う間隔を「半音」、一つ飛ばしの間隔を「全音」という
- メジャースケールは「全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 全音→ 半音」
- マイナースケールは「全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音」
スケールの理解はギター上達への大きな一歩になります。
今回紹介した「メジャースケール」などの基本的なスケールから習得していきましょう!