初心者向け解説

アコースティックギターの弦交換

アコースティックギター

この記事では、アコスティックギターの弦交換の方法を解説します。

初心者の方も簡単にできるように、写真付きで分かりやすく解説していきます。

弦交換のタイミングは?

弦交換のタイミングとして、通常の弦は「1か月に一度」を目安に交換すると良いです。
サビに強い加工がされたコーティング弦だと「3カ月に一度」くらいを目安に交換すると良いでしょう。

ただし、弦交換の目安はギターを弾く頻度や環境によって左右されます。
頻繁に弾いていたり、湿度の高い環境に保管しているギターだと、弦交換の目安は上記よりも短くなります。

弦交換に必要な道具

アコースティックギターの弦交換を行う際に必要な道具を紹介します。

ニッパー

ニッパー

余分な弦をカットするために使います。

ストリングワインダー

ストリングワインダー

ペグを迅速に回すのに役立つ道具です。

弦を張り替える際、手でペグを回すのは結構大変です。
これを持っていると弦交換が何倍も楽になります。

ピン抜き

ピン抜き

固定されたブリッジピンを抜く際に必要な道具です。
指で外すのは結構力がいるため、持っていると便利です。
ストリングワインダーと一体型になっているタイプもあります。

基本的な道具としては上記の3つを揃えればOKです。
更に、あると良い道具として、

  • ギター用クロス:弦を外した際に、ヘッドやネック部分のホコリや汚れを拭き取ります。
  • ネックピロー:ギターを安定させることができ、安全に弦交換が行えます。また、安定させることで弦が巻きやすくなります。

基本的な道具に加え、このような道具があるとより効率的に弦交換ができます。

弦交換の手順

STEP①古い弦を緩める

①弦を緩める

弦を緩めていない状態で急にカットすると
ギターにダメージを与える可能性があるため、弦を徐々に緩めます。

STEP②古い弦を切る

弦を切る

ニッパーを使い、弦の中央付近でカットします。

STEP③古い弦の取り外し

ブリッジピンを抜く
ブリッジピンを抜く②

ピン抜きを使ってブリッジピンを外し、弦を取り外します。

STEP④新しい弦のボールエンドを曲げる

ボールエンドとは、弦の端にある丸い部分のこと。
ここを曲げておくと、ブリッジに通したときに引っかかりやすくなります。

曲げる前

ボールエンド曲げる前

曲げた後

ボールエンド曲げた後

STEP⑤弦の固定

ブリッジの穴に弦のボールエンドを通します。

新しい弦をブリッジに通す

STEP④でボールエンドを曲げたので、ブリッジの裏に引っかかりやすくなっています。

ブリッジの裏に引っ掛ける


引っかかった感覚がしたら、ブリッジピンで固定しましょう。

ブリッジピンで固定

ブリッジピンをグッと押し込みます。

ブリッジピンで固定したら、ギター上部のストリングポスト(ペグ近くの弦を通すところ)に弦を通します。

弦を通す

STEP⑥弦の長さを調整

弦を通したら、ペグに巻き付ける部分を残すために弦を5㎝くらい余らせます。

弦を余らす

STEP⑦弦を巻く

弦を通して、多少余らせたら、いよいよ弦を巻いていきましょう。

6~4弦と3~1弦ではペグを巻く方向が違うので注意しましょう。

  • 6~4弦:反時計回り
  • 3~1弦:時計回り
弦を巻く

弦を巻くときはストリングワインダーを使うと便利です。

軽く弦が張る程度まで巻いていきましょう。

STEP⑧チューニングと余った弦のカット

チューニングをして音を合わせたら、余分な弦をカットしましょう。

余分な弦のカット

これで弦交換完了です!

弦交換_完成

最後に

弦交換を覚えておくと、弦のトラブルがあっても冷静に対応できます。

全て手動で行うのは大変なので、この記事で紹介した基本的な道具は揃えておくと良いでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!