初心者向け解説

初心者でも分かる!アコースティックギターのメンテナンス方法を紹介

アコースティックギターのメンテナンス

はじめに

ギターを始めてしばらく経つと、弦が緩んできたり、指版にホコリが溜まってきます。

それらを放置しておくと、痛みが早くなり、故障しやすくなるだけでなく、奏でる音も悪くなってしまいます。

長く愛用するためには、定期的なメンテナンスとクリーニングが必要不可欠です。しかし、初心者の方々にとって、どのくらいの頻度でメンテナンスすればいいのか、必要な道具は何か、など疑問も多いと思います。この記事では、初心者でも簡単に行えるギターの基本的なケア方法とメンテナンスを紹介します

弦交換

ギターの弦交換

ギターの使用頻度や弾くジャンルによりますが、一般的には1~2ヶ月に一度の交換が推奨されます。特に頻繁に演奏する方や、強く弾くスタイルの方は、更に頻繁に交換が必要となることもあります。

基本的な手順は、

①弦を緩める

②弦の取り外し

③弦のボールエンドを曲げる

④弦の固定

⑤弦の長さを調整

⑥弦を巻く
⑦弦を引っ張る

⑧チューニングと余った弦のカット

という工程で行います。

詳しくは、アコースティックギターの弦交換

こちらの記事で解説していますので、弦交換を詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

通常のお手入れ

アコースティックギターのメンテナンス

ギターの演奏後は、弦やボディに手の油や汗が付着しています。そのまま放置しておくと、弦のサビやボディの痛みにつながってしまいます。

ギターを弾き終わったら、乾拭きを行いましょう。しかし、アコースティックギターは繊細な楽器なので、拭きあげる布によっては弦やボディが傷んでしまう恐れがあります。乾拭きに使う布は楽器専用のクロスを使うのがおすすめです。

深いお手入れ

アコースティックギターのフレット

日常のお手入れを行っていても、やはり楽器は消耗していきます。

弦交換時のタイミングで、深いお手入れを行いましょう。ボディ、フレット、ペグなどの各部分を丁寧にクリーニングします。

指版のお手入れ

指版は、弦が張っている状態だと見えづらいですが、手の油や皮脂、ホコリなどで案外汚れてしまっています。まず指版全体を拭き上げましょう。拭き上げたら、クロスに指版オイルを取り、指版全体に添付します。その後新しいクロスで拭き上げましょう。指版は、乾燥によってひび割れてしまうこともあるので、オイルを使用して保湿することが大切です。

ボディのお手入れ

ギターのボディは、こまめに乾拭きをしていても、曇りや皮脂汚れが残ってしまいます。そんな時は、ギターポリッシュを使用してキレイな状態に戻しましょう。

適量をクロスに取り、円を描くようにギターのボディ全体に均一に塗布します。その後、新しいクロスで拭き上げて完了です。ポリッシュを使用するとで、普段のお手入れでは取れない汚れも落とすことができます。

フレットのお手入れ

フレットは金属でできているので、汚れを放置してしまうと錆びやすくなってしまいます。フレットが傷んでしまうと音程にも影響してしまいます。

フレットをお手入れするための方法はたくさんあります。

フレット専用のクロスを使う方法や、研磨剤を使う方法、プレートを使う方法など多岐に渡ります。フレットをお手入れする際は、指版を傷つけないように気を付けましょう。

保管方法

アコースティックギターの保管

アコースティックギターは木製の楽器で、湿度や温度の変化に敏感なため注意が必要です。

湿度

アコースティックギターの適切な湿度は50%前後だと言われています。湿度が高すぎるとカビが発生したり、弦がサビてしまう恐れがあります。また、低すぎる湿度もNGです。極度の乾燥はギターの変形やひび割れにつがってしまいます。

温度

湿度に加えて、温度にも気を付けましょう。アコースティックギターを保管する際の気温は、人が快適に過ごせる温度を目安にすると良いでしょう。また、直射日光や冷房が直接当たる場所を避けて保管することが大切です。

対応できない場合は専門店にお願いしよう

アコースティックギターの修理

日々のお手入れや、深いメンテナンスはギターを長持ちさせるうえでとても重要ですが、ネックの故障など重い症状の場合は、楽器専門店に相談することをおすすめします。必要以上に自分でいじってしまうと、ギターをさらに痛めてしまったり、修理代が余計かかってしまいます。

専門店のスタッフは、楽器のプロなので、適切な処置や修理をしてくれます。また、メンテナンスや演奏に関するアドバイスもしてくれるので、楽器についてより理解が深まる良い機会でもあります。

お店なので、もちろん料金がかかります。「こんなにかかるの?」という事態を避けるためにも、事前にお店のサイトなどで料金を把握しておくと良いでしょう。

さいごに

ギターのメンテナンスとクリーニングは、ギターを長持ちさせ、美しい音を奏でるための重要な要素です。初心者であっても、これらの基本的なケアは誰でもできます。

最初は少し腰が重いかもしれませんが、いざやり始めると、楽器がきれいになっていく過程は楽しいものです。ギターと向き合うことで愛着もさらに湧いてきます。

ギターを始めたばかりの方、長い間弾いている方にも、この記事がギターのメンテナンス時の参考になればと思います。最高のアコギライフを楽しんでください。